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Channel: 犬のしっぽブログ  Yasushi Kajikawa
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自己のテクノロジー

自己のテクノロジーには、外部から自己を観察する方法が含まれるが 誰も自己の外部を対象化することができない。 自己のテクノロジーは統合力を高める。

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流体都市

生産も消費も、動く閉じた柔軟な関係、つまり流体地理学的な世界観を急速に形成している。 そして教育と労働だけが、毎日同じ場所への通学と通勤を余儀なくさせられている。 これは21世紀に継続された反流動的で固体的な世界観である。

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自転車の懐胎期

1835年にフランスの科学者ガスパール・コリオリが導いたコリオリの力の原理から 自転車が発明されたわけではない。1813年にドイツで発明された。 ジャイロスコープを1836年、数学者エドワード・サングが地球の自転の検出に使うことを提言した時、 コリオリの力は発見されていたが、1852年にレオン・フーコーが 地球の自転を証明しようと実験に使用したジャイロスコープまで20年が経過している。...

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三角帆と三角関数の起源

紀元前から航海術に天測が利用され、ジャイロスコープや磁気コンパスがなくても 外洋航路を自由に行き来していたというテクノロジーは、 地球を外部から見るという天球儀を発明した古代の神官たちの蓄積したノウハウに 依存していることを現代人は理解したのである。 天測とは正確な世界時と三角関数の体系化である。 正確な世界時とは太陽による隔時観測法であるが、...

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確率

万有引力は、確率から起こらない。 統計的な確率は、雑で未完成な道具だ。 互いに異なる起こりそうもない過去の出来事から選択する行為は ネジ回しを金槌でたたき込むようなものだ。 テンセグリティは、棒と紐の組み合わせの確率から生まれる前の原理である。

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成層圏(Stratosphere)

どの住処で終わるか決めた人々は、 仲間(ほぼ住民)と本当の話はしない。職場でも同じだ。 人々の生きる場所は仮想の成層圏である。 無数の成層圏が互いに重なり合って同一の反射行動を形成する。 成層圏(ストラトス)は、 地球を包囲する対流圏であり 層状あるいは霧状の雲の層で覆われた場所であるが 古代ギリシャ語では軍隊を意味する。

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包括性

確率は、偶然性と矛盾する。 偶然が計画できないならば、 確率は包括性には接近できない。 自然の原理を発見する確率は存在しない。

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知識の教育、道徳教育、体育教育、に次いで「食育」教育、 そしてついに最近は「服育」ブランド教育、 そのどれからでも標準以外を排除することができるという「思育」管理ゲームだ。 平服から素速く兵服に転換できるように。

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テンセグリティの定義

構造という定義の範囲内で、 テンセグリティについて考えることが テンセグリティを変えると考えていたかもしれない。 テンセグリティは、 その定義を思慮深く より機敏に鋭くすることによって 構造の定義を変える。 テンセグリティの定義は テンセグリティを変えない。

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包括性

確率は、偶然性と矛盾する。 偶然が計画できないならば、 確率は包括性には接近できない。 自然の原理を発見する確率は存在しない。

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破断実験

テンセグリティは、 その張力材が部分的に破断しても 動揺するのではなく、 振動数の調整によって、新たな秩序に組み替える。 自然は、自らの決定にけっして動揺しない。 膨大な秩序によって、自然には破断がない。 破断実験は人間の想像力の限界から絶えず繰り返される。

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自己修復

生命は複製し、修復する。 工業製品は、大量生産しながら改善されるが、 修復方法と絶縁するために、自己陳腐化が複製される。 私の4DW車は、23年を経過して純正部品はすでに供給されていないので、 クラシックカーと呼ばれている。 工業製品の死は、進化とは異なる修復の放棄によって加速する。

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自己修復(続)

自己陳腐化のエネルギーは自己修復よりも膨大だ。 計画的陳腐化は、最大化したエントロピーである。 モバイラーにとって、身体を含む自己修復力はもっとも経済的なテクノロジーである。

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空間について

ある要素を構成するどんな分子でも、1つの空間が与えられている。 すべての人間に、 最小限の空間をあたえるための構造を もっとも少ない要素で構成する課題は建築学には存在しない。

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シナジェティクスモジュール

シナジェティクスは、空間充填システムを構成するモジュールを発見している。 私は、プラトンの正多面体を構成するシナジェティクスモジュール群が、 他の準正多面体を再構成することを発見した。(1990年) 一つの要素が他のすべての要素との関係において初めて決定される多層的な相互作用なくして どんなモジュールも発見されていない。 そして、構造を構成するモジュールは、構造から遊離した独立性を持たない。

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原型モジュール

バックミンスターフラーによる初期のシナジェティクスモジュールは、 より小さい構成要素による構造を仮定したクォークモデルの発見よりも早い。 この事実は類似に基づいた思考方法に依存しないシナジェティクスを特徴づけている。 シナジェティクスは、体系的な言語化からではなく、 外部の原型からくる情報の直観的な解読に成功している。

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机上のテンセグリティ

テンセグリティにおいて、まったく静的な状態は存在しない。 識別できない、または認識できないほどの秩序が物質化されている。 シナジー作用は、つねに動的で不可視であるが、それ故に、 落下できない、あるいは落下させない机上のテンセグリティは 例外的な人工物である。 宇宙の原理は、どんな美的な対象化からも 素速くすり抜けるだろう。

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科学的な窓

科学的な出来事は、純粋さ故に、発明とは異なって、絶対的であり改変できない。 科学的な出来事は、唯一の現実を露わにするために、 無知や虚構で固めた壁に開口した最初は小さな窓なのである。 その窓から差し込む風と光が遮られるまえに 次の新たな窓を探査するのも科学である。

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遅延

遅延とは、無との非対称的な隔たりである。 生命は、これらの無数の間隔に囲まれている。

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反個性的

異なる経験から他人と異なる考えが生まれるが、 自分に似つかわしいことを経験に取り込むと われわれは互いに似てしまう。 他人との違いを求めた経験さえも似てしまうだろう。 われわれが(鳥や犬とさえも)互いにどれだけ似ているかが それらの違いよりも重要だと感じる経験は、 好奇心から生まれる。 好奇心は反個性的デフォルトである。

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