概念の物質化
現象を再現する過程で未知だった概念が発見されるのはなく、 概念を物質化する過程で新たな物理的現象が発見される。 実在と過程の相互作用が未知の概念モデルを視覚化する。 最初の概念モデルを視覚化した瞬間に その相互作用の行き詰まりが消える。 物質化の元型は純粋な空虚。
View Article10代の自己教育の動機
16才で高校を辞めようと計画したその時期に、 カリフォルニアでバックミンスター・フラ−に会えたとしたら 私は10年以上も早く最初の論文を書いていたと思う。 60年代後半のシナジェティクスは、PCが存在しなくとも、 操作主義的なモデル言語を飛躍的に進化させていたからだ。 これは結果論ではなく、自己教育の動機と経験主義の有効性の相互作用だ。
View Article他者の経験に重ならない経験
眠ったり目覚めたりする頭脳に インプットできる情報や知識は有限である。 にもかかわらず、どんな経験も他者の経験と互いに重ならない。 その差異はシナジェティクスモデルの概念形成過程にも存在する。
View Article動く調和
人間は失敗という概念を発明することによって 人間の更なる大失敗が大災害を許容してきた。 自然には失敗も災害も存在しない。 自然は過去を復旧しない。 気候変動でさえ自然の動く調和なのだ。 SYNERGETIS RBF 1975
View Article自然の構造
科学者はバクテリオファージや準結晶から自然の構造を探査してきた。 実験室で最初に合成された人工物、 例えばフラーレーンやナノチューブにでさえ、 自然の構造以外発見できなかった。
View Article驚異的な感覚から始まる
シナジェティクスをモデリングから学ぶと、 数千年前の誰かが得た驚異的な感覚を覚えることがあるだろう。 つねに知的な熟考へ接近するための信頼できる感性を習得することができる。 その経験からやがてその感覚を操縦桿として見立てることが出来る。
View Articleコツが学習を支配している
効果的だが安易な学習方法ほど、 隅々までコツが支配している。 テンセグリティモデルの制作のコツを掴む方法は圧縮材には求められない。 秘訣としてのコツは歴史的に骨のように圧縮される特殊な部分に求められてきた。 テンセグリティの張力調整機能は重さのないネットワークパターンにある。 共鳴テンセグリティ構造 制作シナジェティクス研究所 2015
View Article住居の自重を大地に流す危険性
船は水の質量から生まれる浮力によって、 飛行機は移動する空気の流体から生まれる揚力によって それぞれ移動の安全性を確保する。 住居は自重を大地に流して安全性を確保するために 大地を不動と見立てた。 テンセグリティは自重をより軽量化しながら 絶えざる共振によって構造体の安全率を飛躍させる。
View Article非対称的なテンセグリティ構造
バックミンスター・フラーは、 ジオデシックドームの発明よりも前に すでにテンセグリティ構造を発明していた事実は あまり知られていない。 サミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」の移動用劇場テントのために 非対称的なテンセグリティを開発していた晩年の仕事と共に。 Non-symmetrical tension-integrity structures 1975 RBF
View Article非対称的なテンセグリティ構造
バックミンスター・フラーは、 ジオデシックドームの発明よりも前に すでにテンセグリティ構造を発明していた事実は あまり知られていない。 サミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」の移動用劇場テントのために 非対称的なテンセグリティを開発していた晩年の仕事と共に。 Non-symmetrical tension-integrity structures 1975 RBF
View Articleテンセグリティの不随意筋ネットワーク
人間の随意筋では伸筋の収縮と屈筋の弛緩が同時に起こる。 テンセグリティ構造の同時的な共振作用は 張力材の収縮と拡張の非同時的な差異から形成される。 テンセグリティ構造の閉じた張力ネットワークは 自己意識下で動かすことの出来ない 自然の不随意筋の現れである。 SYNERGETICS RBF 1975
View Article差動装置(ディファレンシャルギア)
北風と南風が出会う場の温度差と 南北アルプスに挟まれた平野部の標高差は 独自のディファレンシャルギアを形成する。 積雪が少なく長い日照時間で 湿度も低く台風と季節風の直撃を受けにくい。 光と風の差異を変換する場所にさえ 放射能雲という原発の差異が通過し蓄積する。 ディファレンシャルギア 異なる2つの部分の動きの差を検出し、動力の差を形成し分配する装置
View Articleプロセスの中に知識がある
驚くことに、学習した知識のほとんどに その知を最初に発見したプロセスがない。 そのプロセスを無意識的に除外する習慣は 教育の結果である。 その習慣が知識量を飛躍させる理由から。 プロセスの中に知識がある現実は 知識から理解できない。
View Articleヒエラルキー(Hierarchy)
ヒエラルキーは原子核構造にも シナジェティクスモジュールの階層構造にも そして政治経済システムと宗教システムにも存在する。 後者のシステムのみが、支配層が望んだ人為的ヒエラルキーである。 そのシステムは再生的よりも予め独占的にデザインされる。
View Article外的経験と内的経験
経験には外的経験と内的経験の2種がある。 学習過程で内的経験を除外された子どもたちが 大人になっても夢中になるのは、 クイズ番組と料理番組だ。 近い将来、それらはより制作費が安価な AIロボットやロボット家電が代行するだろう。 AIロボットやロボットは 外的経験の統合からデザインされるから。
View Article内的な実験(imperiment)
科学的実験は、experimentであるが 直観による内的な実験はimperimentである。 ベクトルの方向性を変えると自らを危険に晒す行為となる。 シナジェティクスは、 内的な概念モデルと外的な実験モデルとの相互作用から 原理に接近する。 この実験は経験(experience)の前駆体(imperience)になる。
View Article内部の反転
甲殻類の筋肉というタンパク質から形成される テンション材は殻で保護されてつねに内部化されている。 テンセグリティ構造においてはテンション材は外部化されている。 ロボットは前者のタイプだが、 間接部にギアまたはジョイントやケーブル、 ベルトどの伝導機構を内蔵する。 テンセグリティは伝導機構を反転させる工学を生む。 伝導機構を内蔵する甲殻類
View Articleバイオスフィアへのインドア
人類は地球の外側、つまり球体の表面に生存している。 テンセグリティシェルターは 都市から一時的に遊離するアウトドアへの新たな道具ではなく バイオスフィアへのインドアなのである。 植物のように太陽と大地に求めるテクノロジーによって 閉じたバイオスフィアをモバイルするための。 SYNERGETICS RBF 1975
View Article不均整な無対称性
人々の日々の仕事は、専門分化によってまず分割され、 非対称になるまで分割され続け、遂に任務化される。 共同作業の分担とは似て非なる諸段階の労働を 不均衡な偏りでパッケージ化する時、 労働の意味と目的は不均整な無対称性へと消失する。 最小限の素粒子の消失と生成とは異質である。 霧箱の素粒子の消失と生成
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