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Channel: 犬のしっぽブログ  Yasushi Kajikawa
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シナジェティクスは超越論哲学か

モデル言語は、分析や解釈からは生まれない。 モデル言語はシナジーを奥深いところで性格づけている一つの現れに違いない。 シナジェティクスほどバックミンスター・フラーという創始者の 思想の解釈の過剰性から遠のいた学問はないだろう。 若きバックミンスター・フラーは 先天的認識がどのように可能であるのか その可能性と根拠についての問う認識において もっともカントに接近し、...

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シナジェティクスとデザインサイエンスの基本的戦略

「原理には重さがない」という科学的概念は モデル言語形成のためのインターフェイスであり 飛躍的な構造安定性と強度・剛性をもたらす質量のないパターンを 構造デザインの対象とするのは モバイル・テンセグリティシェルターにおける デザインの基本的戦略である。 シナジェティクスが境界領域から生まれたわけでもなく デザインサイエンスが学際的に形成された歴史も存在しない。...

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アーティスト・サイエンティスト

その構造は、震度7以下の大地の不動性によって支えられた 表層的な知そのものであり 真理を生産するにはほど遠い<標準>であるばかりか 人々は、大地の不動性の回復を待ちながら その構造に近寄ることさえもはや不可能であり 大地(=脱出可能な駐車場や広場)とともに揺れ動いているのである。 つねに一定の自己利益優先(建築産業のためのegonomy)なしには 成立しない構造は、...

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牢獄への概念

破壊された構造の復旧は、次の破壊に対する新たな法則には従わない。 制度の破壊によっても、決定的に疑似的構造は生き残る。 <固体>という牢獄への概念が生き残るかぎり 人々は、一時的で疑似的構造に閉じ込められるだろう。 <固体>的構造は、牢獄への概念に置換されている。

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直観と美において

シナジェティクスの諸原理をデザイン理論に組み込んで 外部に対してその実用性を望む場合や、 シナジェティクスにおけるバックミンスター・フラーの言説によって 産業上の進歩を無邪気な実証性において示めそうとするデザイン理論を 教授できると自負する場合は、侮蔑すべき何かが存在する。 そもそもシナジェティクスとデザインサイエンスは すべての大学の外部で発見され、開発され続けて到達した...

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安全率(safety factor)の破綻

建物の破壊の現象に対して 権力の対応が構造計算の中に挿入される場合 その証明は、実物大の構造の破壊実験によって初めて確定される。 しかし、破壊実験は 起こりうる地震の規模と諸条件を想定してなされている。 その起こりうるとは 起こりえないことを除外した条件では 破壊実験はけっして実施されないことを意味する。 過去の大規模地震のほとんどすべては、 起こりえないことを除外したその条件で発生している。...

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超越論的シナジェティクス

経験的な主観的事象を バックミンスター・フラーの発見した シナジェティクスモデルだけに変換する人々に 主観性はことごとくシナジェティクス原理には再構成されない。 経験的な事象を超越論的シナジェティクスで変換すると同時に 主観性に接近させる場合に 密かに未だ解明されていない シナジェティクスモデリングを発見するプロセスを経由しない思考方法は 退屈な3次元幾何学の思考パターンに陥っているだけである。

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3次元幾何学とCADデザイナー

メタフィジックスに対する従属としての自己規律という考え方は 消滅しつつあり、遂に消滅してしまったのかもしれない。 この自己規律の不在に対処し、応えるべき探求とは、 <生存のテクノロジー>の開発と探求である。 〈生存のテクノロジー〉の探求とは デザインサイエンスであり メタフィジックスに対する従属としての自己規律という考え方が シナジェティクスを生んだのである。...

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階層化(hierarchization)について

原子核も、そして宇宙も 階層化(hierarchization)された 構造とパターンを形成する。 宇宙に於ける階層化は 非人格的な統合力によって自己組織されるが、 学校に於ける階層化は、個性化という分断によって組織される。 たとえば、成績順による単純な個性化(classification)などによって 成功した集合体(クラスター)では、...

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退屈な知の形式

シナジェティクスの探究には、誰の許可も必要としないイニシアティブが与えられている。 個人だけが思考することができ、自分の経験に現れる<原理>を探し求めることができる。 しかし、シナジェティクスが<主観性>によって自己と保つ関係の構築には、 権力との諸関係から批判すべき退屈な知の形式に変貌させているのではないのか と自問する必要がある。...

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形態の無限性

シナジェティクスは、 テンセグリティ構造以上に単純な相補性に基づいた構造は存在しないという <原型の有限性>の発見によって20世紀の革命的な科学的な概念を得た時、 デザインサイエンスは、 化学元素の組合せの無限性から生まれる素材と生産技術がもたらす <形態の無限性>にデザイン理論の根拠を置いたわけではない。 モデル(model)と形態(form)という...

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消滅する空間と<動く構造>

活断層の上で振動し続け、その亀裂共に 引き裂かれ倒壊する無数の家屋を この20年間で少なくとも3度も経験しながら 家屋はもはや圧死の脅威のもとで 生活するより他はない空間なのか。 全人口は、不動産ではなく 生命のための新しい<動く構造>を見出さなければ 消滅するように運命づけられていると 考えるべきである。 ———-動くバイオスフィアと共鳴するように。...

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分析のみのメカニズム

個人をビッグデータとマイナンバーで統計的に把握するのは 個人の性別や年齢以上に 個人の職業以上に、どんな目的に従事し、 何を消費し、組織に貢献できるかを見極め、 個人を評価するシステムであり、 政治的権力のみではなく 学校、オフィス、工場を巧妙な規律と矯正によって 合目的に適応させていくあらゆるメカニズムである。 それらの認識を可能にさせる 知の形式として科学も同じシステムの中で...

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反・幾何学的方法

シナジェティクスが現代幾何学上の革命的な思考とビジョンである以上に、 バックミンスター・フラーによって打ち立てられた シナジェティクスと幾何学との相互関係と断絶を、 その後の研究者が乗り越えることができなかったということだ。 シナジェティクスと相補的なデザインサイエンスは ともに研究対象ではなく、圧倒的な探査方法だからにちがいない。 事実、フラーは幾何学研究者であったことは一度もない。...

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貧乏という概念

貧乏(=持たざる者)は自然には存在しない。 土地資本主義や金融資本主義だけにとは限らない。 貧乏という概念は人間社会の中でしか存在しない。 貧乏はそれを孤立化させていく感受性の諸形態、 または、それを排除し集合させていくシステムに存在する。 知的な弱者も、自然には存在しない。 すべての自然の相互作用は知的である。

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短命な大黒柱

それは、より重要な部分に対する科学的言説の破壊、 社会の内部で組織される科学的言説の制度と機能によって 中心化する構造作用に対する反乱、 唯一無二の大黒柱の作用に対する反例である。 テンセグリティにおいて起こっているのは まさに構造の無化であり 構造の定義の革命なのだ。 テンセグリティ構造が発見されるまで 人類のすべての社会において 真の構造の概念は存在していなかった。...

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相互作用の三角形化

原理の発見⇔シナジェティクスによる構造の一般化⇔真理という 相互作用によって生み出された構造とパターンに関する三角形化が やがて生存のための空間を支える物理的構造を引き継ぐようになる。 はじめにメタフィジックスありきである。

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テンセグリティにおけるポジティブとネガティブ

<ポジティブとネガティブ> シナジェティクス研究所のブログを参照 ポジティブとネガティブ

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解読の原理

モデル言語は、それ自身のうちに、 自らの解読の原理を書き込んだ言語となった。 実際、テンセグリティは自らが帰属している構造とパターンで 制御されているにも関わらず これまでのモデル言語のシンタックスとセマンティックとを 劇的に変えてしまう新たなモデル言語を 前提するようになったのだ。 発見された解読の原理を包含するモデル言語によって これまで知られていたテンセグリティの構造デザインを...

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デザインサイエンスの目的論

テクノロジーの社会的役割は 記号的現象の上にその現象に抗して 新たな記号を打ち立てると共に その記号に新たな現象の生成と目的を与えることにあるだろう。 テクノロジーは 個人による自由な発明という形式のもとで 新たな記号と目的論を相互に相殺する機能を持っている。 アインシュタインによる冷蔵庫の初期の発明には 力学的、熱、化学、電気、光などのエネルギーは...

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