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Channel: 犬のしっぽブログ  Yasushi Kajikawa
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ありふれた外部

果てしない逃亡よりも 脱獄には外部がある。 宇宙の相互作用と繋がっている 可能な解決を受け入れる 開かれた外部が存在する。 無管、無柱、無線、無軌道で繋がる ありふれた外部で ふたたび満たされるだろう。 ありふれた外部を全的に物質化するのは モバイル生活器である。

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個性

稀少性と特異性を 個性が求める時 創造性の限界に陥るばかりか 自然の不毛性へと誘惑される。 幾何学を表現の手段にする人々は シナジェティクスを回避するだろう。

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熟考(consideration)

私にとって、熟考(consideration)は 個人の<動機>を意味するが 法律的には<対価>を意味している。 個人は熟考し行動できるが 政府や大学はそれ以上に熟考し行動すると考えている 社会構造を拒否してはじめて シナジェティクスは、もっと単純に理解できるにちがいない。 もっとも包括的な思考形態と方法は これまでの権力構造に属していたから。

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モデル現象学

『シナジェティクス』(さらに『コスモグラフィー』)によって 構造が最近の発見(第2次世界大戦直後)であるという 核心的な理解を抱くことができる。 自然の構造が、概念以上に見えないならば シナジェティクスが自然を発見する知的体系よりも モデルがシナジェティクスを発見する <モデル現象学>から学ぶほうが より<野生的>である 新しい構造は つねに野性的思考から発見されるだろう。 構造と思考は、不可分だから。

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デザイン不可能な存在へ

学校教育で学習され、矯正された知性は シナジェティクスの感性的直観にことごとく対立するが 感性的直観は真の知性にも還元不可能である。 デザインサイエンスに必須な想像力でさえ シナジェティクスの感性的直観の 根源的なゆえにデザイン不可能な 宇宙の原理的な生産力に従うだろう。

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思考する幾何学モデル

思考するモデルとは何か。 この驚くべき経験と発見は、 いったい一体何を意味するのか。 そして、シナジェティクスは バックミンスター・フラー以後も 現在も、この思考する幾何学モデルは発見され続けている。 それは<シナジェティクス3(SYNERGETICS vol.3)>として公開される。 モデル言語と共に。

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無線、無管、無柱、無軌道へ

皮膜のない宇宙服では大気圏外では生存できない。 皮膜や外殻がないかぎり すべての生命は宇宙では生存できないにもかかわらず テンセグリティやジオデシックドームよる 大気圏内の宇宙開発は確実に遅延してきた。 バイオスフィアという 最大のインドア(=大気圏)が素晴らしくデザインされているがゆえに アウトドアのドームテント以上に モバイル用のインドアはデザインされてこなかったのだろうか。...

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自由と構造ーーー<アンチ・オデッセイ>

私にはただ、大地と空とシェルターがあるのみだ。 それで、一体何が私に欠けているだろうか。 シェルターとエネルギーと食料さえあれば 私は最大の宇宙エネルギーの実践者ではないか。 宇宙のなかで、自律した生命として。 その生命には、優れた受容器 つまり、最小限のエネルギー受容器としての テンセグリティシェルターが必要だ。 それは、最初の監視されない自由と共に...

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自由と構造ーーー<アンチ・オデッセイ>2

先のブログは、映画<オデッセイ(ODYSSEY)>を見た後の私の感想だ。 火星の土とクルーの排泄物から土壌と水を用意し、ジャガイモの栽培に成功する。 しかし、糞尿のなかで生存する地球上の微生物群なしでは クルーは火星でサバイバルできないという NASAがこの映画のために提供した生物学世界像に私はとても失望する。 専門家によるこの生物学世界像は、明らかに微生物学的な水の再生利用方法に対して...

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振動する宇宙モデル

孤立し遊離していく不連続な圧縮材のみが 互いに非接触なまま 球面上で再び出会うことができるのは 張力の統合力であることが発見された。 圧縮材は自らを孤立させる形式によって 振動する仮想的な球面と結びついているテンセグリティは 視覚化された振動する宇宙モデルである。 その宇宙モデルと プリミティブで多機能な単細胞原始マクロファージは 明らかな相互作用を始めるだろう。

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世の構造

競争や利己心、嫉妬心や攻撃性、貪欲さと妥協心が 生きる上での自然な姿だとして その生き方を次第に容認していく時、 社会の構造もそのまま受容した <世の中>で生きることになる。 しかし、その<世>の構造は 自然の構造とはまったく遊離したものである。 世の中で生きるのか、 その前に、 世に出るためにいきるのか、 あるいは 世を出るために生きるのか、 そのどれよりも だれもがバイオスフィアに...

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共鳴について

共鳴するとは何か。 自分の外部の何ものをも享受しない テンセグリティは存在しない。 外部のエネルギーによって 自身をより強化する構造の出現によって 人間のデザインする構造は、ことごとく黄昏れるのだ。 共鳴現象は、人間社会よりも 自然界により多く存在する。

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思考の野生

思考するシナジェティクスの野性とは何か。 ゴム紐や釣糸、そして 伸長する重いステンレスワイヤーからも この振動する張力の統合力は再現不可能だという認識は 真のテンセグリティモデルを 自らの手で試行錯誤することから始まる。 <modelability>の形成なくして、認識も形成されない。 思考する野性が、モデリング言語を形成する。 人体から骨格モデル(=圧縮力モデル)以外の...

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構造とは何か

構造とは何かという問いが 建築専門分化ではその問いを退け その軌跡を再び明晰にする一つの答えにおいて 構造家たちのそれまでの仕事を無力にする原理の発見で完結する。 すなわち、 圧縮力と張力における 張力の優位性をモデルで証明するテンセグリティの 宇宙原理において。 テンセグリティの圧縮力と張力も 宇宙で6番目に多く存在する炭素の <宇宙存在度>から作られるだろう。 そして、その張力の実用化によって...

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漸進的変化(evolution)

目覚めている間、いつもの思考方法とは異なる思考ですることができるか、 さらに、慣れ親しんだビジョンとは異なる場で知覚することができるか、 そのことを知るための経験が シナジェティクスを続けるために不可欠である。 そのような機会が訪れるとき 人間はつねに経済的に貧しい情況に置かれているという 傾向が続いている。 それは、驚くべき漸進的変化(evolution)の兆しのことだ。

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批判の独創性

類似性に対する憎しみや攻撃性から 批判は生まれない。 批判の独創性は 差異(difference)に対する注意力と 寛大さから始まり、 つまり、 知性の特殊化への批判から生まれる。

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隔てるデザイン

自由な個人を 互いに隔離するための <壁と床>で隔てるデザインよりも 急流で隔たった谷間を張力的力学の<橋>で引き合わせる 行為がデザインサイエンスである。 対話させない社会の 無数の<壁と床>を破壊する行為よりも 簡単ではないデザインにちがいない。

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レイマンとしての動機(Know Why)

彼に合う前から、そして最後に仕事した1983年以後も、 「構造とそのデザインの多くの部分を、 バックミンスター・フラーの功績に負っている。 これからなすべきこと、思考し、言うべきこともまたフラーに負っていて この期間は21世紀へと続くだろう。 シナジェティクスはより偉大になるだろう。」と考えていた。 1986年のバックミンスター・フラー研究所の理事会で...

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圏外テンセグリティ

テンセグリティというもっとも素材を使わない 非・資本主義的な構造は 西欧文明の圏外、つまり海の民(あるいはその末裔)でしか発展しないだろう。 テンセグリティ構造は、張力に関する「知」の操作主義から生まれた。 (「知」の操作主義を科学でもっとも成功させたのは アインシュタインである。) 非・資本主義的な反イデオロギー的で エネルギーと食料の高い永続性のある コロニーを創出するには...

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<否定的無>から<自律的無>へと

無管、無線、無柱、無軌道という4つの<否定的無>は 構造の自律性のテクノロジーと エネルギー・食料の生産性のテクノロジーによって 都市や農村から 分離可能な<自律的無>へと変換される。 すなわち、沿岸部に全人口の80%を閉める 現在の都市文明から 人口のない内陸部の極地へと向かうのである。 あるいは、珊瑚礁の小さな島々を移動し続けるのである。

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