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Channel: 犬のしっぽブログ  Yasushi Kajikawa
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無媒介な力

権力は、イデオロギー的ではなく、無媒介な影響力によって 無益な学習と労働を強制しつづける。 住宅とその所有にかかる金利合計は 最大の無益な学習と労働を生む。 動くテンセグリティシェルターのデザインは 反権力的構造に根ざしている。 つまり、イデオロギーによる反権力的構造ではなく 太陽系の引力、つまり宇宙における重力はつねに無媒介である構造を 生命が利用するデザインである。...

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構造をより構造化するシステム

壊滅された都市を復興させるのは 破壊される前の記憶である。 構造は最近の発見である。 構造は空間に関する知で継承された 古典的な問題でも最優先的な問題でもなかった。 構造をより構造化するシステムは、 構成部材の強度や剛性から到達できない 重さのない統合性なのだ。 構造をより構造化するシステムは 最近まで未知(unknown)であった。 真の構造を通過するエネルギーは...

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よりコンクリートな構造

コンクリート(concrete)は もはや凝結した固体的な物質観に支配された言語の一つである。 語源的には、<concretus(con-共に+crescere成長する> 成長過程を意味している。 そして、有形な明確な具体性を意味しはじめたのである。 テンセグリティ以上に構造を 張力と共に成長過程に曝す つまり、より構造を<コンクリート>にするシステムは存在しない。...

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共振する構造

3mの高さから落下させて、 バウンドして、その衝突のエネルギーによって なおも共振しながらもさらにバウンドして その衝撃をより短期間に減衰していく過程で テンセグリティをより構造化する構造モデルは そのシナジーの全体性を記述することの不可能なモデルであり、 その共振という現象を回避することの不可能な最初の構造である。 固有の周波数の電磁波と原子核が相互作用するように われわれの生命を保護するための...

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無秩序の秩序化

「防潮堤は景観だけでなく目の前の津波襲撃を ブラインドする凶器の遮蔽壁となった」 津波に対する防波堤は 土木工事で富を稼ぐための コンクリート(=固体的)な思考そのものである。 セメントで凝固させた硬化物(コンクリート)は、 無秩序の秩序というものを 分子的なレベルで組織してきた。 その無秩序な防潮堤は都市を取り巻いている。 無秩序の秩序化は 権力テクノロジーの基本的な方法論である。...

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非再生的な固体

なぜなら、「宇宙には固体は存在しない。」RBF そして、固体物理学も存在しない。 固体(solid)という概念が 防波堤やビルディングの強度と剛性に対する 願望を存在させているのである。 短命な固体こそ、分子的に変化し崩壊している。 実際、その寿命は実質40年間であり 非再生的で短命である。

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復興資本主義

大規模な復興の実態とは 耐震設計以前の構造救済の形態が 構造の貧困化の最大の原因であり あらゆる生産的で安全な空間構造への 法律的な漸進的固定化によってもたらされる 固体的構造の緩慢な死は つまり、40年以内だ。 リセットしない復興システムの 緩慢な死こそ 復興資本主義の強欲な形態でもある。

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正常化する技術

秩序で正常化させる技術は メディアの内部、学校や国会で使われる。 権力による正常化のノウハウは 役所や工場、オフィスなど至る所で もっとも平均的な思考力とともに 定着する。 メルトダウンを隠蔽する技術は それを公開する技術よりも優れていたが メルトダウンを正常化する技術は 時間以外に存在しない。

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直観と美

エネルギーと食料、そして住居を個人が生産しない場合、 政治権力は意識や思考に作用する。 さらにいっそう個人の身体に対して物理的に働きかける。 人々を物理的・空間的に都市と農村に 巧妙に配置することによって 思考と消費の流れを作り出すばかりか 人々の無意識と直観、そして美を遮るまでに成長する。 政治権力が 呼吸、姿勢、モラル、身体動作、空間認識・住居や車のデザインなどを 人間に強制するだけではなく...

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構造デザイン

構造デザインについては、 〈利害関係のある〉存在と〈利害関係のない〉存在との対比を排除し、 デザインする側の主体の優位性を放棄しなければならない。 すべての構造デザインが 求める構造安定性は、宇宙に属する。

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自惚れについて

黙々とひたすら構造とパターンを 発見しようと試みる。 その結果、発見された構造デザインを 他者にけっして原型をプレゼンしないまま プロトタイプを再び黙々と制作する。 構造とパターンを最適な物理的モデルに変換した結果を 形態美やコストという<見える機能>から評価する知識から けっして評価させない自由と経済的に自律する配慮は 他人の欲望を利用するデザイナーたちの 自惚れ(個人的獲得物質=for...

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記憶している森

ひと雪ごとに、春になり きょうから一雨ごとに、花粉が減る。 森の衰退による農業生産性の低下 (例えば、化学肥料による高コスト化)以上に 医療費の増大に伴う工業生産性の低下なども包括的に研究されていた とは想像できないほどに 彼らは思考の奴隷化に成功したのだろうか。 花粉症は 敗戦国の生物的奴隷化であるが 惑星地球上での杉の相対的存在度を復元するならば 日本はまだエコロジー的に優位な場所にあるだろう。...

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自己エコロジー

構造は大地に自らの自重を流す技法によって その構造安定性と構造の自立性に関して 定義を失ってしまった。 建築の疑似構造は 大地は不動ではないことで 大地が生成された流体地理学を けっして受容しなかった。 彼らは津波に対向できるより大きな固体を <浮かぶ陸地>に建造するだけである。 流体地理学と共存できないゆえに、 同時に、エネルギーと食料の生産技術は 建築の疑似構造によって権力行使の中に組み込まれ、...

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健康と人口さえも

コンビニとアマゾンは 電気や上下水道のように すでに社会インフラ化している。 個人を高齢化するまで 都市に定住させるためのテクノロジーは 動的なテクノロジーによって形成されている。 10兆円規模の多国籍企業は 政治経済に影響を与えるだけではなく 健康と人口に関するビッグデータの 解析能力とその未来予測に影響を与えている。 教育が個人の選択に応じて自らを変えることを可能にするように...

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外部化のための

植物や動物は、エコロジーの中にいて エコロジーを発見できない。 自己エコロジーは、絶えざる試行なしには テクノロジーにはできない。 自己エコロジーは、 自己の外部化なのである。 シェルターは 自己の外部化のための 道具としてデザインされる。

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シェルターデザイン

シェルターとは何か。 大地に働きかけようとしなかったなら死に絶えるように バイオスフィアに働きかけようとする時にのみに形成される 自己のテクノロジーなくしては 生き延びられない。 テンセグリティ・シェルターデザインは 都市生活者のためのアウトドアへの新たな道具ではなく バイオスフィアへのインドアなのである。

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固体的空虚

人々はもはや消滅した構造が残した空虚の中でしか 思考することはできないのだろうか。 シナジェティクス原理の発見が 大地に依存しながらも地震を憎む構造の終焉であるとすれば デザインサイエンスは反建築への起爆になるだろう。 移動しない構造は、思考の空虚を充填させるものでも 埋められた固体的空虚を穿つものでもない。 生き延びる構造は 振動数と角度から生成されているからだ。

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シナジェティクスと直観

シナジェティクスは感性的直観に対立しない。 シナジェティクスは 知性には還元不可能なものとされている 感性的直観の本源的な生産性をモデリングに求める。 形態(form)とモデル(model)の相違は メタフィジックスにあるだろう。 そして、プロダクトデザインと デザインサイエンスとの圧倒的な相違は 目的論(teleology)にあるはずだ。

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移動する外部

外部の事物を若返らせ 同時に自己との関わりを変容させるのは 思考ではない。 認識対象の領域を拡張する手段としての シェルターで移動するか 内部から移動する外部を観察する方法によるのである。 シェルターがジオスコープ化するこそ 移動する外部そのものである。 シェルターは バイオスフィア内部の静止衛星である。

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生活器というマニホールド(Manifold)

デザインサイエンスを直接に実践する代わりに シナジェティクスについて語るよりも シナジェティクス言語を語らずして デザインサイエンスについて語れないよりも シナジェティクスをなぞって デザインサイエンスを デザイン理論だと思わせる人々は 生活器には無縁である。 バックミンスター・フラーの最初の量産型のデザインは ジオデシックドームではなく トイレ付きのバスルームだった。...

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