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Channel: 犬のしっぽブログ  Yasushi Kajikawa
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欠乏のための経済学

現在の富裕層は、 大多数に対して、強制か束縛、または矯正を行わないかぎり、 大多数がより加速度的に増加する傾向にあるという前提から 民主的なコミュニティの規範を形成している。 同時に、加速度的に増大する エネルギーと食料、そして住居の欠乏こそが、 他者の死を制御できるという 経済学(=法律家資本主義 Legally Piggily)に誘導することで 自らへの支持を持続させる。

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臍を噛むのか、それとも臍を組むのか

爬虫類、鳥類を含む胚膜類には、 母体から栄養素や酸素、水分の供給を受けていた管の痕跡として すべて臍(へそ)がある。 植物の種子においても、 水は種子の表面全体から吸われるのではなく,胚の付近の胎座についていた器官(へそ=hilum)から入っていく。 生命を次世代に接続するための惑星地球での包括的なデザインがある。 木材・石材などを相互に接合する場合、...

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絶えず再考する自己のテクノロジー

個性や知識、そして観察から真理は見えない。 真理は、自己のテクノロジーを媒介して電磁的に誘導される。 自己のテクノロジーの変容を体認する領域は、 <頭脳>から<マインド>へ移動したのだ。 自己のテクノロジーは 自己を孤立させるものによって 自己を含むすべてと結びついていく領域と接続し、それを拡張する。 類としての矯正や 適者生存のための虐殺、そして、 最適化する個性を拒むために、...

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声に出して考える<Think Out Loud>時、

シナジェティクスが、デザインサイエンスから生まれる時、 デザインサイエンスが、シナジェティクスから生まれる相補的な領域が存在する。 しかし、原理の発見なきシナジェティクスは、 構造の発見なきデザインサイエンスと互いに結合されやすい分断領域を形成する。 (新たな分断と分割の無限性は学際的と呼ばれてきた) バックミンスター・フラーなき時代に、 先進的なテクノロジーが加速度的に誕生したが...

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続)声に出して考える<Think Out Loud>時、

<Think Out Loud>とは、 考えていたこと、あるいは考えていることを声に出すのではなく、 声を出しながら考えるプロセスである。 この声に出しながら考える行為は、 思考して描くよりも、 描きながら思考するよりも、 プリミティブな言語(前駆体)に到達する。 他者性なくしてどんな思考も、そして言語も存在しない。 名辞以前を捉える自己のテクノロジーの生成方法は、...

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海の指矩師(さしがねし)

日本の川船は、 異なる川毎に、そして異なる流域毎に、 異なる船体のデザインが存在する。 アジア全域がそうだったに違いない。 船大工は、現地調達の素材と多様な川に適応した道具を作るために 海からやってきた派遣技術者である。 地産地消のような定住のための閉じた社会からではなかった。 優れた船大工は、図学を持たなかったが、指矩(さしがね)を使う。 彼らは三角関数の達人である。...

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続)海の指矩師(さしがねし)

シナジェティクスは、 海に浮遊して生存可能なテクノロジーから 大気圏を自在に移動し、しばしば浮遊して生存するために ついに動力学的な幾何学システムを発見した。 (過去の幾何学大系に基づいた図学は 対象に従属しすぎていて、じつに静止的な世界観に幽閉されている。 例えば、神聖幾何学から新たな神秘は生まれない。) 動力学的幾何学から派生した モデル言語は、好奇心と動機によって、至る処で自在に発生する。...

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デフォルト

シナジェティクスの重要性は、 発見されたモデル(model)について物理学・化学的・生物的言語を適用できるだけではなく、 深い主観的主体性を与えながら、<モデル(model)と形態(form)>とを 新たな機能によって区別できることにある。 見る行為と言語による表出行為とに共通な構造があるからだ。 人間の視神経の束は、他の神経系に比べれば巨大だが、...

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シナジェティクスにおける<見立て>について

<見立て>は、対象の在り方を変位または転位させ、 実在から引き離す魅力を思い描く行為である。 優れた<見立て>によって、物理的な<現象>はしばしば遅れてやってくる。 一方、構造とパターンの機能は、視覚的・形態的な現象としての<見立て>を予め形成させると共に、 <見立て>に新たな<現象>への現実化への方法と数学的な意味を与えるところにある。...

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受動性について

自然はテクノロジーである。 テクノロジーとは、自然自らの受動性の否定である。 シナジェティクスは、受動性の否定から始まる。 それがモデリングである。 モデリングのプロセスに、自然の原理を潜ませているのは、 自然のテクノロジーの特徴でもある。

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反復する境界と限界

シナジェティクスは、原理の発見から始まらない。 言語の境界と、概念の超えられない限界とともに 始まるのだということを 反復する物理的モデリングから開始される。 シナジェティクスは、その境界と限界の 非同時的な発見から始まる。

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システムの優位性

都市での労働や健康という概念、コストと耐久性との対比、国家が定義する耐震性、 そして食料とエネルギーを貨幣で買う経済システムの優位性の否定から 始めなければならない。 銀河系での惑星地球システムの希有な優位性と バイオシェルター内部での 植物の光合成によるエネルギー経済が忘れられているなら モバイルテンセグリティの現実的な居住空間は存続しない。

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反・独創性

違いを求める思考の個性化(Think different)から 独創性(オリジナリティ)を求める方法がある。 独創性を賛美する消費者によって。 個性化は、個性を自負したい人々が 独創性を去勢するための選択肢である。 独創性は、創造性とは異なる。 独創性は、人間が人間を超えたい時に、 真の創造性の存在を排除し、 独創性を所有させる一時的なイリュージョンなのだ。...

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40年の懐胎期間

飛行場に着陸した飛行機の機体は、巨大地震に対しても安全であるが 飛行時は、さらに安全である。 住居の安全に対する構造に関する観念や概念は、 建築学が扱う形態の中だけで作られてきたものだと考えざるをえない。 静止した物体を前提にした設計方法と法律は、もはや時代遅れである。 複葉機からジェット機までの僅か40年の懐胎期間で 航空力学は、宇宙に着手したのである。

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異質な二つ(twoness)

互いに対立し、最終的に一方が他方を打ち負かすために、 互いに異質な二つの相互関係(twoness)は、 イデオロギーの場合、意図して作られた<現実(リアリティ)>だった。 これ以上の幻想は存在しないにちがいない。 宇宙では、互いに対立し、互いに異質な存在は、 相補的に統合されている。 電子と陽子からなる原子核構造や、 張力と圧縮力からなるテンセグリティ構造など、...

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デザインサイエンスの課題

素材の変革は、イノベーションの専門家が夢中になるだろう。 形態の革命は、投資家をうっとりさせるためのデザイナーの手段になるだろう。 それゆえに、人々の生活を短時間に、少ない時間とエネルギーコストによって 豊かにするデザインサイエンスは、つねに不在であった。 包括的なデザインサイエンティストにとって、デザインサイエンスの課題とは、...

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続2)デザインサイエンスの課題

純粋な構造システムの実験は バックミンスター・フラーの時代に、 十分にそして、ほぼ完璧に追求されている。 しかし、彼は<複数の卵を一つの巣>に生まなかった。 実際、その実験は300例を超えていたのを、 私は、フラーの全クロノファイルのアーカイブを 2ヶ月間かけて閲覧して確認した。 フラーの絶えず変容する構造実験によって、 編集されて生成されるタグ(=複数の巣の互いに異なった名前)と...

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続3)デザインサイエンスの課題

バックミンスター・フラーの最晩年のプロダクトの一つである モノコック的デザインに徹底化した<フライズ・アイ>は、 彼の住居に対する最終課題への方法であったが、その現実的な生産手段(カーボン材を使用するための金型費とその素材費)は、21世紀に於いてもまだ高価すぎるのである。 <フライズ・アイ>の金型成型を、 3Dプリンターでヘッジするまで <フライズ・アイ>の量産化への投資家は、存在しないだろう。...

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続4)デザインサイエンスの課題

つねに自然は一つでありながら メタフィジックスとフィジックスの異なる階層に対して シナジー現象を引き出す課題に、 絶えず挑戦するデザインサイエンティストが、 固有の経験を秩序づけ、自ら変容していく過程でそれらを解決できる場合は、 惑星地球での他者のより有利な生存条件とその方法を拡大する目的で、 群れから遊離し、孤立して、 なおも<思考を声にする>単独者に限られる。...

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量子化 vs. 規格化

真のモジュールは、統合された他との互換性を備えた システムの<有限な分割方法>としてデザインされる。 産業界の標準化された生産方式や製品管理の過程で採用される <規格的な存在>としではなく、 宇宙は、原子や分子や量子飛躍におけるエネルギー量において モジュールによる単位化(=量子化)を採用している。 それらは、教育と労働の場における強制権を行使するための<規格化>とは異質であるが、...

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