なぜ屋根は台風で吹き飛ばされるのか
沖縄では風速50m級の台風は毎年やって来る。 強風下では家の反対側に渦による陰圧が生じて 瓦や壁の隙間から雨水が吸引され、 家屋内部に進入する。 同時に、建物が風圧を受ける面以外では 風圧力はつねに揚力または負力に変換され、 残りの面に対してすべて直角に作用して 屋根全体が剥離していくから 沖縄の屋根は、漆喰で屋根瓦を相互に結合して 隙間を作らない構造を採用している。 なぜ屋根は吹き飛ばされたのか。
View Article風速50mの風圧に耐える住宅デザイン
沖縄の屋根は、瓦相互の隙間をすべて漆喰で埋めて すべての瓦を互いに結合する。 さらに周囲は家の屋根よりは少し低い石垣で覆われている。 これからの気候変動に対応した 少なくとも風速50mの風圧に耐えうる 実用性に富んだ住宅デザインは 沿岸部や豪雪の寒冷地にはなく沖縄にある。
View Article誰も責任を取らない社会にテクノロジーは存続しない
テクノロジーには、 テクノロジーの在り方を考えることが含まれている。 原子核を構成する核子を統合する核力の存在と威力を ヒロシマで証明したが 今後数世紀間もコントロールできない。 誰も責任を取らない社会に テクノロジーは存続しない。 すべてのテクノロジーは宇宙に属する。 3号機の爆発シーンは日本のメディアから消えた。 海外メディア(BBC)は忘れない。
View Article最後の実験
生物学や物理学はメタフィジクスに包括される。 経験された宇宙はそのメタフィジクスを包括する。 未知は自然に包括される。 シナジーはその宇宙を包括し、未知を、さらに自然をも包含する。 科学はシナジーを超える存在を思考の対象外にした。 最後の実験を専門家に委託してはいけない。 『コズモグラフィー』バックミンスターフラー著 梶川 泰司 訳 白陽社 2008
View Article「守ることができなければペナルティが課される」のは教育ではない
思考すること、会話すること、実践すること、 この3つが調和することは滅多にない。 それらが分裂しないように生きることから 新しい発展に参加する機会は生まれる。 しかし、学校ではそれらを分断することから始まる。 日々の宿題は分断型の教育方法だ。 宿題は、子どもから自発的思考と その喜びを奪い従順にさせる。 「守ることができなければペナルティが課される」からだ。 暇は自発的思考と自律的思考には不可欠である
View Article消しゴムがないクロノファイル
クロノファイルとは あらゆるタイプの消しゴムを使用しない 思考の出来事のすべての履歴である。 20世紀のアプリでは消しゴムの代わりに ハイパー言語とレイヤーが発明された。 レイヤー毎に保存される 絶えざる間違いの時間順序の クロノファイルの単純なデフォルトは、 教育によって非選択的にされ持続しない。 消しゴムは 絶えざる間違いを現実から消去することで 間違いを外部化する思考回路を奪う
View Articleテンセグリティは反栽培型思考から始まる
近隣のホームセンター巡りをしながらモバイルデザイン会議をした。 秋の裏庭のワークショップで使用する テンセグリティシェルターの素材調達のためだ。 21世紀のテンセグリティは既製品ですべて賄える。 数学と既製品との最初のプリコラージュは 緊急災害時のテンセグリティだ。 森のない都市のシェルターは 動くテンセグリティ・プリコラージュから始まる
View Article反栽培型思考によるモバイル・バラック
緊急災害時の反栽培型思考によるテンセグリティ空間は、 土地資本主義で定義される「建築空間」と 反対称的に安価にどこでも複製されるモバイル・バラックだ。 本来の用途から予想を超えて異なる用途を開発するには 開発者はシステムからステップアウトしなければ システムの欲望から逃れきれないだろう。 「Your Private Sky」 を理解するには テンセグリティ空間の内部体験を待たなければならない。...
View Articleテンセグリティ構造ではディンプル現象は発生しない
ジオデシックドームよりもテンセグリティの方が より安価に短時間に構築できる方法の発見を ジオデシックドームの制作者よりも テンセグリティモデルの制作経験者が信じない場合には 致命的な刷り込みがある。 シナジェティクス研究所がデザインする 緊急災害用テンセグリティシェルターは この「秋の裏庭ワークショップ」で公開予定。 テンセグリティ構造ではディンプル現象は発生しない SYNERGETiCS RBF...
View Articleコスモスは偶奇性のシンメトリーを共存させる
コスモスの花弁は8枚からなる偶数の対称性があるが 雌しべと雄しべはそれぞれ5回対称性がある。 さらに雌しべの先端はすべて5角形状のモジュールによって 隙間なく充填されながら、 雌しべの中心には3回対称性がある。 結晶とは異なって生命は自在なシンメトリーをデザインする。 裏庭のコスモスは偶奇性のシンメトリーを共存させている
View Article破壊と廃棄から結合と分解へ
宇宙の元素群は、減築も増築もしない。 結合と分解だけである。 そして元素というモジュールには劣化や老化がない。 減築も増築、そして破壊と廃棄は、 人間の経済活動の合理化の結果生まれた概念である。 太陽系の真の結合と分解のエネルギーは 太陽光エネルギーで賄われている。 石油系資本でさえ。 ウランの原子核構造 SYNERGETICS RBF
View Article宇宙には復旧はなく再生しかない
宇宙に、復旧や解体は存在しない。 結合と分解だけである。 地球生命には、再生と死、発酵と腐敗がある。 ハワイでの火星居住模擬実験(NASA)では 上下水道のインフラは無管化された。 さらに無柱、無線、無軌道な場合、 生命維持エネルギーは、 すべて太陽光と微生物に依存する。 ハワイでの火星居住模擬実験(NASA)
View Article枯れた樹木は数えられるが移動した微生物は数えられない
豊かな積雪によって分水嶺を形成した 北アルプスの森でさえ 裏庭の樹木を繰り返し伐採し続けると やがて衰弱した樹木はその根のあたりで ウィルスに感染して変形し始める。 森の怒りの形相は根の周辺の微生物群が 大移動し始めた最初の予兆である。 枯れた樹木は数えられるが移動した微生物は数えられない。 微生物と共に移動した水分量は膨大だ。
View Article圧倒的なモジュール
トポロジー、バイオロジー、エコロジーなどに共通なlogyは、 対話を意味する接尾語である。 読むことや書くことはその次だ。 シナジェティクスには 観察から始まるよりも 自己との対話から始まる圧倒的なモデリングがある。 タンパク質のモジュール間の対話から生命が生成されるように。 SYNERGETICS RBF The 10 great circles of the Icosahedron...
View Article幾何学の起源は測量技術にはない
原子核や電子は点ではなかった。 点、線、面は実際には発見されていないが、 誰もが対象化できると信じている。 幾何学はその3つの視覚的経験から成り立っている。 幾何学の起源は測量技術にはない。 測量技術は税収奪の手段にすぎない。 その起源は閉じた球体の表面を 星の配置で移動するための海洋ナビゲーションだ。 SYNERGETICS RBF 地球を覆う最大の三角形
View Article生活の陽炎化
質素に生きる自由よりも 格差生活に幽閉するシステム自体が 不可視になりつつある。 質素に生きる場所が汚染され 質素に生きる手段も奪われた時から、 生存をかけた戦いが 至る所で始まるその現実さえも フェードアウトし始めている。 生活の陽炎化は 人々の言葉や食物にまで及んでいる。 秋風は夕日よりも遅れてやって来る
View Article不連続の連続
群れから不連続な存在には愛はなく 連続化する群れには恐怖がある。 不連続の連続化に出会うための 自発的精神が担う単独者による探査方法こそが テンセグリティの発見に他ならない。 分断されない一つの全体は いかなる理想や信念からも予測できない。 共鳴テンセグリティモデル
View Articleより重要な部分が完全消滅したテンセグリティ
より重要な部分がより尊敬される教育システムがある。 すべての危機はより重要な部分を 専門家に委任した社会構造が引き起こしている。 より大きな組織にはより小さな知性しか宿らない。 より重要な部分が完全消滅したテンセグリティは つねに振動している不連続な連続体の知性だ。 電子や放射線、原子核衝突、宇宙線の無数の振動は桐箱から証明できる 霧の中に荷電粒子や放射線を入射させると気体分子のイオン化が発生する
View Article焚火とベルヌーイの原理
炉と煙突のない焚火は閉鎖空間ではないと思われている。 焚火から煙を減少させるためには 乾いた薪と酸素または風が必要だ。 多くの酸素によって急速に薪は消費される。 薪と煙がより少ない焚火、ロケットストーブのように 未燃焼ガスを二次燃焼させるという方法が焚火にも応用できる。 つまり、焚火を無数の煙突がある一つの閉鎖空間に 見立てることが出来れば薪のパッキング方法から...
View Article細胞膜(cell membrane)は構造ではない
シナジェティクスは自然に学ぶ。 そして、テンセグリティを発見した。 しかし、「自然を模倣する」ことからではなかった。 自然の原理が、形態の観察から発見されるなら、 細胞がテンセグリティであることは、 19世紀の顕微鏡から発見できただろう。 生物学は20世紀の電子顕微鏡からでも テンセグリティ構造を観察できなかった。 生物学の構造の概念が1世紀以上も細胞壁にあったからだ。 流動モザイクモデル
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