スープの方が短時間で沸騰する(鉛直対流)
鍋で一定量の水を沸騰させる時間よりも 豆類などの具材を入れた同量のスープの方が短時間で沸騰する。 鍋底から沸騰して全体は十分な温度に達しない。 具材が対流を妨げて具材の隙間の水から沸騰する原理から、 小石を並べて同量の水を沸騰させれば 乱流による熱の輸送量は大きくなる。 豆スープによる鉛直対流の加速
View Article『シナジェティクス』のハイパー言語 R.B.フラー
シナジェティクスはすべてプロットから成り立っている。 原理の発見ごとに各章は破壊され続ける。 遂に、第2巻が第1巻の続きではなく、 シンタックスを自在に編み出すハイパー言語が最初に開発された。 思考を声にする時、 その言語による内部からの自発的誘導が 自然の生成システムに接近し始めたのだ。 SYNERGETICS RBF 1975
View Article動機なき個性への鋳型
他人とは違った人間になるために 知識を他人と異なるように蓄積する。 動機のないまま 他人とは違った人間になる方法に没頭すればするほど、 個性は社会が作り出す見えない鋳型になる。 生成される中身はどれも驚くほど同型である。 思考方法を壊す思考はその鋳型からは生まれない。 遺伝子DNAの左勝手と右勝手は向きは鏡像であるが同型ではない。 それらの見えない鋳型も同型ではない。 自然の鋳型は非鏡像的である。
View Articleテンセグリティ構造はフォールディング可能
この10年間の最高のシナジェティクスの発見は まだ論文にしていない。 最高傑作のテンセグリティを制作してその内部で書くからだ。 好きな風景に移動しながら生活するための最小限モジュールは タンパク質のようにフォールディング可能だ。 テンセグリティ構造は成長できる。 SYNERGETICS RBF 1975 テンセグリティシェルタープロトタイプ シナジェティクス研究所 2008年制作
View Article他者の経験の複製には動機が除外される
他者の経験の複製には動機は除外される。 最初の経験こそは科学を成立させる原素材である。 経験から秩序を見いだすために 絶えずその原素材に回帰する時、 科学を教育することは困難になる。 科学は原型の発見以外その複製は許されない。 科学が原理の無限性を否定できないかぎり。 パイナップルはタバコモザイクウイルスと同様に 螺旋体用のモジュールから構成されている。
View Articleパイナップルはモジュールから構成されている
他者の経験の複製には動機は除外される。 最初の経験こそは科学を成立させる原素材である。 経験から秩序を見いだすために 絶えずその原素材に回帰する時、 科学を教育することは困難になる。 科学は原型の発見以外その複製は許されない。 科学が原理の無限性を否定できないかぎり。 パイナップルはタバコモザイクウイルスと同様に 螺旋体用のモジュールから構成されている。
View Article存在の外部化
自分を信じて最善を尽くす。そして奇蹟を祈る。 これは自己愛が招く終止符のない混乱と矛盾のゲームだ。 自分を宇宙から見ない限り存在の外部化はない。 プランクトン藻類は奇跡を信じる代わりに 自然の数学システムを選択して 自律的な正12面体シェルターを 一億年前にデザインしている。 5回対称の石灰質のシェルターを形成する 単細胞の沿岸植物プランクトン藻が 生きているときはこのシェルターはほぼ透明になる。...
View Article自然のエネルギー収支システム
自然は台風で河川が氾濫した時、 川の長さと幅を雨と風のピークでデザインする。 転調や移調を自由に行うその技法が 自然災害と定義されるかぎり 護岸の土木工事の予算と期間は無限化する。 自然のエネルギー収支システムに矛盾と災害は発生しない。 南半球では地球の自転は右向きとなるので台風の渦は右巻きとなる。 その規模は台風19号と変わらない。
View Articleアジアの高床式住居に水害はない
台風は太平洋の海水の上昇した温度エネルギーが供給されるかぎり、 より巨大化するプロセスに入る。 日本列島付近の偏西風との衝突によって 台風の左回転の運動エネルギーにブレーキがかかり始める時、 徐々に沿岸都市との摩擦などにより渦運動が弱まっていくが 海から陸に突入することで 巨大化するための供給源を絶たれるのである。 沿岸部に密集した凹凸コンクリート都市は 地表との摩擦エネルギーを最大化できるが、...
View Article千曲川
千曲川(信濃川)は全長367km。 その源流から鳥瞰すれば 沿岸部に達するまでより曲がろうとしている。 自然は高低差が少ない断層を選択して より長距離の分水嶺を形成した。 自然には重力に従った選択権がある。 分水嶺 sinano
View Article格差システムは細分化された独占から生まれる
ラーメン屋のためのラーメン屋、 学習塾のための学習塾、 保険屋のための保険、 探偵屋のための探偵、 政治家のための政治、 コンサルタントのためのコンサルタントから 遂に金で金を稼ぐシステムに到達する。 働かない富裕層のために何もしない目的を維持できる富裕層は 日本人口の3%の360万人。 既に産業は格差システムに支配された。 格差システムは細分化された独占から生まれる。...
View Article災害の規模と場所と時間を予想できるテクノロジー
非常災害が発生する前に 災害の規模と場所と時間を予想できるテクノロジーがある。 災害が発生した後に対策本部を設置し自衛隊を派遣して ヘリやゴムボートで被災者を2日間以上も掛けて救出する前に、 川が氾濫し決壊が予想される流域全体に ゴムボートと水と食料、エネルギーを配備する方が 確実に経済的で安全である。 船外機が装着できる4人乗りゴムボート
View Article人命救助出来る実際の道具の数は僅かだ
自衛隊の災害救助隊が災害前に出動しないし 自衛隊は軍事用ヘリやボートの保有数を公開しない理由がある。 非常時が発生する事態につねに備えるからだ。 広範囲で大災害が発生した後に自衛隊がたとえ2万人出動しても 各被災現場で最優先で人命救助出来る 実際の道具の数は僅かにちがいない。 千曲川での救助に使われたヘリは何機だったかのか? 現場では報道のヘリの方が多かった。
View Article焚火が人間の脳波を瞬時に変える
家族で食事や旅行しても 家族で焚火を一生しない人類が増えている。 650万年の人類史の99%は 焚火で食事しながら移動していた。 焚火が人間の脳波を瞬時に変えるのは 洞窟から見る夜空の星々への記憶にある。 裏庭のテンセグリティシェルターは 銀河系洞窟への入口である。 洞窟の元型
View Article国境なき消費終活宗教
価値生産を加速する産業から生まれる経済は 失うものを増やしていくゲームに変貌する。 1ドル紙幣を刷るだけで誰かの借金だ。 水素原子は、他の原子と結合するためのエネルギーを 宇宙から借金しない。 その現実を見ない地球サバイバルは、 ただ生きているだけの国境なき消費終活宗教だ。 水素原子は宇宙の全質量の約75%を占め反応性に優れているのは ほぼすべての元素と結合するためである。...
View Article人工的な川が流され、自然の川は川底と共に動く。
決壊して川の流れが変わったのではない。 宅地と農地の拡張のために川底を堤防で固定した人工的な川が、 遂に成長した巨大雨雲に流されたのだ。 リセットされた川底が剥き出しの重力に従った本来の川なのだ。 川は川底と共に動く。 流入量と流出量の収支バランスを維持するために。 利根川 川底と共に動いた流れは、 土木技術によって一時的に川幅を固定されている。
View Article沿岸部から人の住めない内陸部に移動するための住居
哺乳類で家を買うのは人間だけだ。 1927年のR.B.フラーの最初のモデリングは テンセグリティ=4Dハウスだった。 それは、世界の沿岸部から人の住めない内陸部に移動するための 超軽量シェルターの開発だ。 デザインサイエンスはテンセグリティの 人間生活への適応性を証明するために生まれたのだ。 浮遊するテンセグリティ都市 直径800m R.B.フラー 1962...
View Article労働が隅々まで分断された世代
自然が超専門分化に従って、細切れにされ続けていたなら 同時的・非同時的な一つの全体を一度も再生できなかっただろう。 21世紀の子どもはスマホで世界を切れ切れにする方法を学んでいる。 子どもがネットに向かう時間を制限し、 学校がある平日はデバイスの使用を禁じる両親は少ない。 両親に分断化の経験がなかったからではなく、 すでに労働が隅々まで分断された世代だったからである...
View Article最後のユーザになる現実がきた
最初にテンセグリティを制作した時その構造から何でもできる気がした。 永遠に陳腐化しない元型を感じた。 後にフラーレンが発見され、DNAやウイルスの構造も、 宇宙で生き延びるテンセグリティ原理の優れたユーザだと分かった。 気象災害用シェルターで人間は 最後のユーザになるだろう。 放散虫はモバイルテンセグリティ構造を採用している。
View Article川沿いの隠れ家
大工も左官屋も死んだ後のヒロシマは 瓦礫の中のバラックからサバイバルが始まった。 星々が見えなくなるほど川面を照らす炎が好きだ。 人々の群れが町になるまで、 川沿いの隠れ家で釣りと流木の焚火の日々だった。 あの頃、バックミンスター・フラーは 裏庭でテンセグリティを発見していたのだ。 SYNERGETICS RBF 1975
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